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Column【金属スクラップのその後】焼成(しょうせい)とは

【金属スクラップのその後】焼成(しょうせい)とは

皆様、こんにちは。株式会社エコマテリアルです。

今回は当社で行っている焼成(しょうせい)についてお話していきます。

突然ですが金属スクラップを売った後の行き先を皆さん知っていますか?

金属スクラップを回収した後、リサイクルをするものが大多数を占めます。

そんなリサイクル、実は様々な方法で行っています。

今回はその中の一つ、焼成についてお話していきます。

この焼成について、まったくわからない人もいれば、なんとなくわかるよ!って人、名称だけは聞いたことあるな・・・

全ての皆様にわかりやすく簡単に解説していこうと思います。

今回の記事をご覧になっていただくことで、リサイクルについての知識を高められると思います。

それでは行ってみましょう。

焼成とは

対象物である原料を窯の中で高熱で焼いて性質を変化させる工程です。

私たちは金属スクラップを対象にすることが多いのですが

以外にもこの「焼成」とは皆さんの身近なところでも使われているのです。

例えばパンです。

「パンを焼く」ということをすぐにイメージが付くと思いますが実はあれも焼成の工程なんです!

強力粉などを混ぜたものにじっくりと熱を加えることでふっくらとしたパンが焼きあがります。

これはまさに性質が変化していますよね。

また、陶器も焼成工程をすることで強く美しい陶器が完成します。

これもまた熱を加えることで性質を変化させていますよね。

この二つの例を出すことで皆様にもより分かりやすくなったのではないでしょうか。

何となく焼成についてのイメージが出来たところで今度は金属スクラップにおける

焼成を見ていきましょう。

金属スクラップにおける焼成

金属スクラップにおける焼成は金属を焼成炉といわれる窯の中で高熱をかけます。

目的は性質を変化させたり、2つ、3つ以上の物質の融点の違いを利用してを熱をかけることで

それぞれの物質を分けるということが一般的になります。

例えば弊社で行っているのはエアコンの部品である配管をお客様から引き取り、

その中から金属としての銅を分別するということを行っております。

エアコンの銅配管にブチルゴムが付いているので

それを窯に入れて焼成(800-1000度)を行うことで

ブチルゴムを燃やし銅の金属単体を取り出す工程になります。

このことからわかるように価値がある金属を取り出す或いは分けるということになります。

分別することでごちゃごちゃになっていて価値があまりなかった廃棄物が銅という単体の高価な金属に生まれ変わります。

ただしここで疑問が生じます。

もともとエアコン内部には金属としての銅が入っているのだから価値は同じじゃないかと。

私もそう思っていました。

しかしながら、銅以外に対象物に様々な物質がついていると価値が極端に落ちます。

これを銅金属単体にすると価値が上がるのです。

要するにこの分別する作業に手間やお金がかかるから価値が下がってしまっているのです。

私自身もこれを理解した時はなるほど!と思いました。

まさに「リサイクル」ってそういうことです。

よって事前にある程度振り分けをしていただけるとコストも安く処理が出来る可能性がございます。

その他にも金属スラッジの水分や油を焼くことで綺麗に純金属だけ取り出すことも可能です。

燃やした際に発生する粉塵や煙の除去

金属スクラップにおける焼成では、なんでもかんでも受け入れて処理が出来るわけではありません。

受け入れ条件があり樹脂が多いものや不純物が多いのものは集塵機等に負担がかかりすぎる、

環境に配慮できなくなる恐れもあるので受け入れが出来ない可能性もございます。

それは燃やした際に発生するものが原因となってきます。

唐突ですが皆さんは火を燃した経験はありますでしょうか。

・・・・・(笑) なんかよくわからないけどありますよね。

私はキャンプをする際に焚火をします。

火を燃すと必ず火が上がるのと同時に煙が上がりますよね。

あの煙は不完全燃焼によって発生した固体や液体の微粒子を含んだ空気です。

煙の種類は2種類大きく分けるとあります。

それは白い煙黒い煙です。

皆さんが煙と聞いてイメージするのはどちらでしょう。

白い煙の正体は水の微粒子を含んでいるものです。

黒い煙の正体は炭素の微粒子を含んでいるものです。

金属スクラップの焼成で発生してしまうのは黒い煙、よくいう黒煙です。

この黒煙、そのままにしておくと非常に危険です。

焼成を行わなければならない金属スクラップにはゴム、プラスチック、ビニール、油分等が

付着していることが非常に多いです。

それを焼成することになるのですが当然、黒煙が大量に発生します。

化学製品は木材に比べ10倍の煙が発生すると言われており有毒ガスが発生し、とても危険です。

炭素は酸素と合体すれば二酸化炭素になり白い煙となりますが

酸素が不足すると一酸化炭素になり有毒の気体になります。

このままでは安心、安全に処理がすることが出来ません。

大量に発生する黒煙をなんとかしなければいけません。

そこで活躍するのが集塵機です。

集塵機の原理として煙がダクトを通じて吸い込んでサイクロン集塵機に入ります。

サイクロン集塵機とは、遠心力を利用してゴミと空気を分離する集塵装置です。

サイクロン集塵機は円筒状の中で回転させることで粒子の重い物質だけ下に落ち、

空気だけ残すことが出来ます。

そこから更にバグフィルターを通し浄化された基準値以内のきれいな空気を大気中に排出します。

バグフィルターは身近なところでいうと空気清浄器をイメージしてもらえれば分かると思います。

フィルターを通して余分なものを除去しきれいな空気を排出します。

当然、フィルターに余分な不純物が付くわけですから定期的に掃除をしないと目詰まりを起こし、

フィルターの機能をはたしてくれません。

定期的にフィルターを交換したり、エアハンマー等でお掃除することも必要になってきます。

こうして集塵機を利用することで大量の黒煙を浄化し安全に処理をすることが可能になるのです。

焼却温度

廃棄物を焼却する温度も実は定まっています。

廃棄物を完全燃焼させるためには800℃以上で焼却することが義務付けられています。

ではなぜ800℃以上なのでしょうか。

それはダイオキシンを除去するためです。

廃棄物を燃やすとダイオキシンが発生します。

ダイオキシン??一度は皆さんも聞いたことがあるのではないでしょうか。

ダイオキシンは、難分解性の物質であるため、環境に放出されると土壌や水環境中に残留します。

そのダイオキシンを除去しないといけいないのです。

ダイオキシンは800度以上で燃焼時間2秒以上でほとんど除去できると言われています。

先程の煙と言いダイオキシンと言い単純にゴミを燃やすだけでも

当然、環境に配慮しなければいけないのです。

我々は環境に配慮し適切に焼却を行わなければいけないため、

気を付けなければいけないことが数多くあります。

「ごみを燃やす」ということが意外と大変なことがお分かりいただけたと思います。

依頼する際の注意点

さて、そんな焼成ですが実は依頼する際に注意してもらいたい点があります。

火を使って燃やすため、燃やした際に有毒なものが出る物質や

取り出したい対象物が僅かで余分についているものが多くなってくると

これまた処理が大変になってきます。

前述しましたが廃棄物を燃やした際に有害な物質を大気中に放出することはあってはなりませんから

いくら設備をしっかりと整えているとは言え、燃やすものには十分注意が必要です。

とは言ってもなかなか何が良くて何が良くないのかの判断はなかなか難しいと思います。

そんな際は是非弊社までお問合せ頂ければご対応させて頂きます。

金属を再利用したいならエコマテリアル

皆さんいかがでしたでしょうか。今回は焼成についてお話していきました。

焼成とはどういった工法なのか少しでもお分かりいただけたら幸いです。

「混合物があるのだけど、この金属を分離してほしい・・」

「自分たちでやるのは危険だし知見もないから・・」

「ほかの精錬技術があるか提案してもらいたい・・」

このページを見ている人の中にはそんなお悩みをお持ちの方もいると思います。

どんなものが燃せるのか、どのような状態なら受け入れてくれるのか

そんな疑問も出てくると思います。

そんな際は是非『株式会社エコマテリアル』にお問い合わせいただければ

お客様のご要望に沿ってプロがご提案させて頂きます。

また、些細な質問やこんな材質のモノやこんな形状なんだけど、こうにしたいんだというご要望もお気軽にご相談くださいませ。

今回もご覧になっていただきありがとうございました。