SDGsってなに?【エコ・マテリアル】
こんにちは。
株式会社エコ・マテリアルです。
皆さん、SDGsって聞いたことがありますか?
ここ数年、様々な場面で聞く機会が増えてきましたね。
でも、「正直どういったものなのかあまりよくわかっていない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、そんなSDGsについてご説明します。
SDGsってなに?
SDGsとはそもそも略称です。
「Sustainable Development Goals」=「持続可能な開発目標」という世界規模の活動目標のことで、国連サミットで採択されました。
この目標、いつ採択されたのかご存知ですか?
実はSDGsがサミットで採択されたのは2015年のこと。
よく聞くようになったのは最近かと思いますが、実際のところはかなり昔から存在していたのです。
そんなSDGsは国連加盟国193か国が2016年から2030年までの15年間で達成すべきことをまとめています。
ちなみに、「持続可能な」とはどういう意味なのでしょうか。
蛇足として最後にまとめていますので、よろしければご一読ください。
17の目標と169のターゲット
そんなSDGsですが、その内訳は大きく17個に分かれています。
1、貧困をなくそう
2、飢餓をゼロに
3、すべての人に健康と福祉を
4、質の高い教育をみんなに
5、ジェンダー平等を実現しよう
6、安全な水とトイレを世界中に
7、エネルギーをみんなに そしてクリーンに
8、働きがいも経済成長も
9、産業と技術革新の基盤をつくろう
10、人や国の不平等をなくそう
11、住み続けられるまちづくりを
12、つくる責任 つかう責任
13、気候変動に具体的な対策を
14、海の豊かさを守ろう
15、陸の豊かさも守ろう
16、平和と公正をすべての人に
17、パートナーシップで目標を達成しよう
それぞれの目標にピクトグラム(イメージアイコン)が用意されていて、国内外のイベントで目にすることも多くなってきましたね。
そして、これら17のそれぞれの目標の下に続く形で、169のターゲットというより具体的で細かな目標が定められています。
その一部をご紹介します。
1.1 2030年までに、現在1日1.25ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる。
1.a あらゆる次元での貧困撲滅のための計画や製作を実施するべく、後開発途上国をはじめとする開発途上国に対して適切かつ予測可能な手段を講じるため、開発協力の強化などを通じて、さまざまな供給源からの多大な資源の動員を確保する。
1.1は比較的わかりやすいですが、1.aは少し難しいですね。
このようにそれぞれの大目標をより細分化したものが169のターゲットであり、実はさらにその下にもっと具体的な数値の目標が232個定められています。
17の大きな目標そのままだと達成するためのプロセスがあいまいなため、このような段階的指標で行動を具体化しているのでしょう。
それだけ世界中が本気で取り組んでいる活動ということですね。
ジャパンSDGsアワードって知ってる?
2015年に国連でSDGsが採択されて、これまで日本ではさまざまな取り組みがなされてきましたが、
その中でもジャパンSDGsアワードというものが非常にわかりやすい例になりますので、ご紹介します。
ジャパンSDGsアワードとは、2017年に外務省がつくったものです。
※外務省がつくったという点がまた、裏をいろいろ考えてしまいますね(笑)
日本に拠点があり、かつSDGsにかかわる優れた活動をした企業や団体を表彰するという制度です。
たとえば、2017年にジャパンSDGsアワードで総理大臣賞を受賞した北海道の下川町は、森林総合産業の構築、地域エネルギー自給と低炭素化、超高齢化対応社会創造などに取り組んだ結果、実際に人口の減少緩和や森林バイオマスエネルギーによる熱自給率の向上などを発現させています。
しっかり行動することはもちろん、結果を出していることも素晴らしいですよね。
こうした取り組みもあり、期限である2030年が迫っていることから、現在の日本及び世界中でこのSDGsを達成しようという動きが本格化している…はずなんですが、
2022年現在、SDGsの観点では日本にもまだまだ課題が多くあるようです。
2022の日本の課題は?
SDGsの発行元、国連の研究組織であるSDSNが2022年の6月にレポートを発表しました。
このレポートを見てみると、各国のSDGs達成に向けた取り組みに対しての評価によってそれぞれの国がスコアリングされており、
世界における貢献度の順位を参照することができます。
そちらを見てみると、日本の2022年の順位は19位。
実は2021年の順位は18位だったので、ランクダウンということになります。
どこに課題があるのか、最も改善するべき目標は以下の6つになるようです。
【目標5】ジェンダー平等を実現しよう
【目標12】つくる責任 つかう責任
【目標13】気候変動に具体的な対策を
【目標14】海の豊かさを守ろう
【目標15】陸の豊かさを守ろう
【目標17】パートナーシップで目標を達成しよう
これら以外にも重要な改善項目はいくつもあるため、2030年までに具体的にどのように目標を達成させていくのか、日本全体での取り組みが重要となってきます。
SDGsに挙げられている17の目標に対して、それは倫理的にどうなんだ、とかそういったものはもちろんありませんよね。
恐らくほとんどすべての人が、17の目標全部がきちんと達成されることを願っているのではと思います。
ただ、具体的に私たちがどう動くことで目標達成に寄与できるのか、それを知っている人、さらに行動に移している人は決して多くないでしょう。
まずはSDGsとは何なのか、その部分を知るというのも、SDGs達成に向けた大いなる一歩なのではないでしょうか。
蛇足~「持続可能な=サステナブル」ってどういうこと?~
最後に、少しだけ付け加えさせてください。
持続可能なってどういうことでしょうか?
あまり聞きなれないですよね。
英語のサステナブルのニュアンスをうまく訳せないために、なんだかよくわからない難しい言葉になってしまっているだけで、
本義はそこまで複雑なものではありません。
たとえば「サステナブルな社会」というとき、地球の環境を守り、資源の枯渇を防ぎながら、未来的にもこの地球で平和に豊かに暮らしていける社会のことを指します。
エネルギー問題や環境問題を含め、今のままでは地球(というよりは人類に、かもしれませんが)に思っていたより早く寿命がきてしまいそうだという危機感が浸透して久しく、
そんな状況を打破すべく、サステナブルという言葉が生まれたのだと思います。
なんだか意地の悪い言い方をしてしまいましたが、有限である資源・地球を大事に少しずつ使わせてもらう、そんな思いやりがサステナブルな社会を実現するためには不可欠でしょう。
私たちひとりひとりの行動によって、未来の日本や世界が決まるのかもしれません。