【基本中の基本?】産業廃棄物って何?
皆様こんにちは!株式会社エコマテリアルです。
今回は「産業廃棄物」についてお話していきます。
ひとことで産業廃棄物といっても、具体的にどんなものなのかイメージがつきにくいな~と思いませんか?
今回の記事をご覧になっていただくことで、
「一般廃棄物との違いってなに?」「産業廃棄物にはどんなものがあるの?」
「なぜ産業廃棄物処理業者が必要なの?」「流行りのSDGsとどんな関係があるの?」
などといった疑問について解決できると思います。
至らない点もあるかもしれませんがぜひ最後までご覧ください!
一般廃棄物と産業廃棄物
日常にあるごみは「一般廃棄物」「産業廃棄物」の2種類に分けられます。
一般廃棄物は身近なところでいえば家庭ごみや、オフィスや飲食店から発生する事業ごみなどが該当し、市町村に処理責任があります。
産業廃棄物は事業の活動に伴って生じた廃棄物のうち、
廃棄物の処理および清掃に関する法律施行令で定められた20種類のものをいいます。
こちらは事業をおこなっている事業者に処理責任があります。
産業廃棄物に該当する20種類
では産業廃棄物に該当する20種類の例を具体的にみていきましょう。
1 燃え殻
2 汚泥
3 廃油
4 廃酸
5 廃アルカリ
6 廃プラスチック
7 ゴムくず
8 金属くず
9 ガラス・コンクリート・陶磁器くず
10 鉱さい
11 がれき類
12 ばいじん
13 紙くず
14 木くず
15 繊維くず
16 動物性残さ
17 動物系固形不要物
18 動物の糞尿
19 動物の死体
20 上記19種類の産業廃棄物を処分するために処理したもの
意外と身近なものも産業廃棄物なんだなぁと思いませんか?
実はここでポイントがあります!
13~19については特定の業種から排出されるものに限定されているというところです。
例えば、13の紙くずは、建設業・パルプ製造業・製紙業・紙加工品・製造業・新聞業・出版業・製本業・印刷物加工業から生じる紙くずと指定されています。
同じように18の動物の糞尿や19の動物の死体は畜産農業系統に限定されています。
前項で記述した産業廃棄物についての説明で、「事業活動に伴って生じる」というところが重要なのですね。
産業廃棄物と産業廃棄物処理業者
事業から出る廃棄物は先程も言ったように事業者に処理責任があります。
しかし、投棄や埋め立て・償却が禁止されているため、通常は外部の処理業者に委託して処理します。
現実的には事業者自身が処理の基準を守り、適切に処理するのが困難であるからです。
また委託する廃棄物の品目と適合する許可を持つ業者に委託する必要があります。
(廃棄物の区分を理解しないと、適切な処理委託もできないのです!)
処理業者としては、産業廃棄物の処理や処分を行うために、許可や資格の取得が必要になります。
産業廃棄物は危険性を伴うので慎重な処理が必要になるため、
関わる資格は特別管理産業廃棄物管理責任者、廃棄物処理施設技術管理者などの国家資格になります。
産業廃棄物処理業者は、事業者の廃棄物を適切に分別、処理するというとても重要で大切な仕事を担ってくれているのですね!
SDGsと産業廃棄物
SDGs(持続可能な開発目標)とは国連サミットで決められた世界共通の目標です。
最近巷でよく耳にすることも増えましたね。
そんなSDGsの目標の中にも産業廃棄物に関するものがあります。
SDGsの目標12「つくる責任つかう責任」
12-2 2030年までに天然資源を持続的に管理し、効率よく使えるようにする
12-3 2030年までに、お店や消費者のところで捨てられる食料(一人当たりの量)を半分に減らす。また、生産者からお店への流れの中で、食料が捨てられたり、失われたりすることを減らす。
12-4 2030年までに、国際的な取り決めにしたがって、化学部室やあらゆる廃棄物(ごみ)を官業に害を与えないように管理できるようにする。人の健康や自然環境に与える悪い影響をできるかぎり小さくするために、大気、水、土壌へ化学物質やごみが出されることを大きく減らす。
12-5 2030年までに、ごみがでることを防いだり、減らしたり、リサイクル・リユースをして、ごみの発生する量を大きく減らす。
まさにちりも積もれば山となる!ですね。
これらの目標を達成するため、わたしたちの事業所でも毎日意識して事業に取り組んでいきたいと思います。
まとめ
今回は産業廃棄物についてお話してきましたが、いかがでしたか?
産業廃棄物にはたくさんの種類があることがわかりましたね。
またわたしたちも日頃のごみの分別で迷うことがあるように、
それが事業所単位になるともちろん分別も大変になり、
そんななかで産業廃棄物処理業者が活躍していることがわかりましたね。
SDGsの取り組みについては事業所単位ではなく、
個人ひとりひとりが始められるものもあります。
目標に向かって、まずは小さなごみの分別からでもいいので取り組んでいきたいですね。
それではまた次回のコラムをお楽しみください!