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Column【銅の知識を解説】特徴やスクラップ売却の際の注意点とは?

【銅の知識を解説】特徴やスクラップ売却の際の注意点とは?

銅は非鉄金属のひとつで、伸びが良く加工性に優れた素材です。ほかの金属を添加しやすく、銅合金はさまざまな分野で使用されています。

こちらの記事では銅の特徴やメリット・デメリット、買取可能なスクラップの種類と売却時の注意点を解説します。

エコ・マテリアルでは金属スクラップに関する動画をYouTubeで配信しています。

銅の治具の売却金額を検証した動画もありますので、こちらもあわせてご覧ください。

銅売ってみた!治具(ジグ)というメッキ製造に使われる銅を売る!工場見学もあり

銅とは?特徴やメリット・デメリットを解説

銅は導電性や耐久性に優れた金属で、船舶の部品からキッチンツールなどさまざまな分野で使用されています。

以下では、銅の特徴やメリット、デメリットについて解説します。

銅の特徴

銅は、展延性に優れており、加工しやすいことが特徴の金属です。ほかの金属と融合しやすく、合金が作りやすい性質も持っています。

銅合金の例
● ベリリウム銅:銅にベリリウムとコバルトを添加した合金
● 黄銅(真鍮):銅と亜鉛の合金
● リン青銅:銅と錫の合金
● 白銅:銅とニッケルの合金
● 洋銅:銅にニッケルと亜鉛を添加した合金

純銅の色は赤茶色ですが、錫を添加することで黄金色や銀白色になります。
また、銅の合金である黄銅(真鍮)は、加熱によって金色やピンク、青緑色などに変色し、多くの色の表現が可能です。

銅は空気中において酸化被膜を形成するため、サビに強く高い耐久性を持ちます。
海水にさらされても腐食が起こりにくいことから、船舶の底は銅を酸化させた「亜酸化銅」を使用した塗料を塗る手法が定着しています。

導電性熱伝導性にも優れており、電線や電子機器、熱交換器のパーツなど、電気や熱を素早く伝える必要のある分野での用途が多い金属です。
また抗菌性があり、銅をドアノブや手すりに使用すると、インフルエンザやノロウイルスに対して予防効果を発揮することがわかっています。

メリット

銅のメリットは以下の通りです。
● 腐食に強い
● 耐久性が高い

銅は腐食や耐久性に優れている素材で、神社や仏閣では建築材に使われています。
展延性に優れており、地震の衝撃でも損壊が少ない素材です。
日本銅センターが実施した耐震強度試験の結果でも「変形性に優れており、地震に対してバランスが良い」との結果が出ています。

デメリット

銅のデメリットは以下の通りです。
● 軟化しやすい
● 変色しやすい

銅は200℃以上の温度になると、軟化しやすくなる性質を持ちます。
溶接時には割れが起きる可能性があるため、注意が必要です。

銅は空気中の酸素と結合して酸化被膜を形成するため、時間の経過とともに表面の色がくすんでいきます。光沢を維持するにはクリア塗装やコーティングなどの表面処理が必要です。

銅製品の例

銅は熱伝導性や導電性などの特性を活かして、貨幣や電子機器、調理器具などに利用されています。

以下では、銅を使用した製品から代表的なものを3つ紹介します。

貨幣(硬貨)

銅は安定的に供給できる金属であることから、貨幣の素材として使用されています。
銅が使われている貨幣といえば10円を思い浮かべる方も多いでしょうが、1円以外のすべての貨幣に銅が含まれています。

銅が使用されている貨幣
● 500円:銅、亜鉛、ニッケル
● 100円:銅、ニッケル
● 50円:銅、ニッケル
● 10円:銅、亜鉛、錫
● 5円:銅、亜鉛

キッチンツール

銅は熱伝導の高さ抗菌性を持つことから、鍋やフライパン、排水溝のカゴなどのキッチンツールとしてもよく使用されています。

銅製の鍋やフライパンは全体が均一に温まるため、食材に火が通りやすく、調理中の煮崩れが起きにくいメリットがあります。玉子焼きには銅製のフライパンが向いている、と言われるのは、火加減の調整がしやすく焼きムラが起こりにくいためです。

抗菌性を持つ銅は、シンク回りの小物としても使用されています。三角コーナーや排水溝のふた、ゴミ受けとして使用されています。

銅線

銅線とは、銅で作られた針金のこと。電線や電子機器、家電などの電化製品に使用されています。

銅線には以下のような種類があります。
● 1号銅線:ピカ線、光線とも呼ばれる。直径、または厚さが1.3mm以上で、混じりけがなく純度が高いもの。また表面の劣化や塗装などの加工がされていないもの
● 2号銅線:直径または厚さが1.3mm以上で表面が劣化しているもの
● エナメル線:銅線にエナメルで表面処理を施したもの
● 錫引線:1号銅線に錫でメッキされたもの

銅スクラップの買取

銅は電線や電子機器の製造に欠かせない金属で、安定したインフラのためにはリサイクルが必要です。

以下では、買取可能な銅スクラップの例や、売却時の注意点について解説します。

買取可能な銅スクラップの例

買取可能な銅スクラップの例は、以下の通りです。

  • ●銅線
  • ●銅治具
  • ●銅ボール
  • ●銅板
  • ●ナゲット
  • ●ダライ粉
  • ●パイプ
  • ●銅箔
  • ●真鍮

など

表面加工されたものや歪みのあるスクラップの買取も行なっています。

お金を払って廃棄する前に、まずは当社にご相談ください。

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売却の際の注意点

銅スクラップを売却する際は、以下の点に注意してください。

  • ●相場を理解する
  • ●まとまった数量で売る
  • ●汚れや不純物は取り除いて売却する

スクラップを売却する際は、まず相場を把握しましょう。また買取業者によって得意分野があるため、銅の売買を得意としている業者を探すことも大切です。

なるべく高値で売却するには、銅以外の不純物が混ざっていないこと、まとまった数を持ち込むことも必要です。可能であれば銅線の皮膜は除去し、劣化する前に売却しましょう。

YouTubeでは銅線の樹脂を剥いて売却した場合と、剥かずに売却した場合の検証動画も公開しています。こちらもあわせてご覧ください。

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中澤社長、銅線剥いて売ってみた結果

【まとめ】銅スクラップの買取はエコ・マテリアルにおまかせ

銅の特徴と用途をまとめ

  • ●導電性や熱伝導性に優れた金属
  • ●進展性に富み、加工性が良い
  • ●200度以上では軟化する可能性があるため使い方には注意が必要
  • ●電子部品や電線、キッチンツールとして使われている

銅スクラップ売却時の注意点

  • ●銅線は皮膜を除去する
  • ●劣化する前に売却する

銅の供給は金属の中でも比較的安定しています。しかし、金属は有限資源であり、枯渇リスクに備えてリサイクルを推進していくことが必要です。

エコ・マテリアルでは、銅をはじめとした金属スクラップの買取やリサイクルを行っています。

出張査定は無料、買取価格は地域最高値を目指しています。

まずはお気軽にお問い合わせください。

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