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Column銀パラジウムとは?特徴やスクラップ売却の際の注意点を解説

銀パラジウムとは?特徴やスクラップ売却の際の注意点を解説

複数の金属を合わせて作る「合金」は、組み合わせによって特性が変化します。

銀パラジウムは、銀とパラジウムからなる合金で、変色しづらく加工しやすい硬さが特徴の合金です。

こちらの記事では、銀パラジウムの特徴や使用するメリット・デメリット、買取可能なスクラップの種類と売却時の注意点について解説します。

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銀パラジウムの特徴

銀パラジウムは合金であり、銀とパラジウムの特性を併せ持つ金属です。

以下では、銀パラジウムの特徴やメリット・デメリットについて解説します。

銀パラジウムとは?

銀パラジウムは、銀とパラジウムから成る合金で、柔らかく加工性に優れていることが特徴です。

適度な硬さを持つことが特徴ですが、銀とパラジウムの比率によっては壊れやすくなるため注意が必要です。金を5%以上配合すると、粘り強さが増してクラックを予防できます。

銀はそのままの状態では硫化し、色がくすんでしまいますが、パラジウムを添加することで硫化を防ぎ、銀白色の見た目が長く持続します。

日本では歯科治療の銀歯として用いられることの多い金属です。

熔解の際は、酸素によって劣化しないように注意する必要があります。

銀とパラジウムは、熔解時に多くの酸素を吸収する特性を持ちます。酸化して黒ずんだり、劣化する恐れがあるため、真空か不活性ガスの環境下で熔解を行うのが良いとされています。

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メリット

銀パラジウムのメリットには、以下のようなものがあります。

  • ●変色しにくい
  • ●加工性が良い
  • ●マイグレーション耐性がある

銀のみでは硫化反応によって変色してしまいますが、パラジウムが添加されていることで銀白色の見た目を長く維持できます。適度な硬さを持ちつつ、加工性が良いことも特徴です。

銀パラジウムペーストを電子回路の形成に使用した場合、銀単独のペーストよりもマイグレーション耐性に優れていことがわかっています。パラジウムのみのペーストが使用されることもありますが、価格が高くなるため、銀パラジウムはコストと機能のバランスに優れているといえます。

デメリット

銀パラジウムのデメリットには、以下のようなものがあります。

  • ●加工性は良いがクラックが入りやすい
  • ●融点が高い

銀パラジウムは粘り強さが特徴ですが、銀75%、パラジウム25%の割合ではクラックが入りやすくなります。割れを予防するためには、さらに金を加えることが必要です。

また、銀にパラジウムを加えると、融点が高くなってしまいます。鋳造の際、使用する鋳型材によっては、表面が荒れる、焼き付きが起こるなどの欠陥が発生するため注意が必要です。

おもな銀パラジウム製品の例

銀パラジウムは、パラジウムが供給量が少なく、高価であることから、用途は限定的です。

以下では、銀パラジウムの主な3つの用途について解説します。

歯の詰め物

銀パラジウムに金や銅などを添加した合金は、銀歯として歯科治療に使用されます。
銀にパラジウムを加えることで強度が高くなりますが、さらに銅を付与することで時効効果が得られ、硬さが増します。

銀歯は保険適用で治療費が安いためよく利用されていますが、パラジウムで金属アレルギーを引き起こす人もいるため、使用には注意が必要です。

ジュエリー

銀パラジウムはジュエリーにも使用されています。

銀のみの指輪やネックレスは、使ううちに黒ずんで変色してしまいます。

パラジウムを添加した合金では、変色が起きづらく、購入時の光沢感が長く持続することが特徴です。

プラチナと見た目が似ていますが、銀パラジウムの方が硬度が高くキズつきにくいため、結婚指輪の素材として使われることもあります。

電子部品

ペースト状に加工された銀パラジウムは、家電やパソコン、プリンターなどの各種電子部品の内部、外部電極に使用されています。

銀パラジウムは、パラジウムを含まない銀ペーストと比較して信頼性が高く、マイグレーション耐性に優れた材料です。銀ペーストのみを使用した場合、マイグレーションやはんだ割れが生じやすい問題がありましたが、パラジウムを加えることでこれらのトラブルの予防に役立っています。

銀パラジウムスクラップの買取

産出されるパラジウムのほとんどは、ロシアと南アフリカの2カ国が担っています。

そのため世界情勢によって供給が不安定になることもあり、パラジウムを含んだ金属の積極的なリサイクルが必要です。

以下では、買取可能な銀パラジウムスクラップの種類や、売却時の注意点について解説します。

買取可能な銀パラジウムスクラップの種類

買取可能な銀パラジウムスクラップは、以下の通りです。

  • ●撤去冠
  • ●ペースト
  • ●削り粉、研磨粉
  • ●自動車用触媒
  • ●プリント基板

自動車用触媒は、ハニカムやペレット、メタルなどにパラジウムが使われています。

銀歯の撤去冠も買取を行なっていますので、ご相談ください。

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売却時の注意点

銀パラジウムは高価であるため、その場での買取ができない場合があります。

サンプル調査をお預かりする場合や、精練と分析を行なった後に評価額が付くこともありますので、まずはお問い合わせください。

【まとめ】銀パラジウムスクラップの買取ならエコ・マテリアル

銀パラジウムの特徴と用途まとめ

  • ●柔らかく加工性に優れている
  • ●銀歯や電子機器の基板に使用される

銀スクラップ売却時の注意点

  • ●買取の前にサンプルの提出が必要な場合がある
  • ●評価額は精練と分析の後に決定することがある

パラジウムはレアメタルで希少性が高く、必要量に対して充分な供給がなされていません。

銀パラジウムのスクラップがありましたら、ぜひお問い合わせください。

エコ・マテリアルでは、銀パラジウムをはじめとした金属スクラップの買取やリサイクルを行っています。

出張査定は無料、買取価格は地域最高値を目指しています。

まずはお気軽にお問い合わせください。

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