有価物を売るなら必見!!「非鉄金属」ってなに??
皆様、こんにちは株式会社エコマテリアルです。
今回のコラムは「非鉄金属」について解説していこうと思います。
有価物として取引される非鉄金属。
鉄では無い金属ということは容易に想像が出来るのですが
いったいどういった金属のことなのでしょうか。
今回のコラムをお読みになっていただくことで
非鉄金属とはどういったものか。
有価物となりえる非鉄金属はどういった金属なのかをお分かりいただけると思います。
それでは見ていきましょう。
1.「非鉄金属とは」
非鉄金属とは端的にいうと「鉄では無い金属」です。
つまり、鉄以外のすべての金属が「非鉄金属」ということになります。
世界には約4000種類程度の金属があるとされていますがそのほとんどが非鉄金属になります。
鉄との比較をしてみると
種類は非鉄金属の方が多くても生産量としては圧倒的に鉄の方が多いのです。
数字で見てみると世界全体での鉄の生産量は年間約19億トン、
対して非鉄金属で最大生産量のアルミニウムでも約630万トンしかないのです。
実は世の中で生産されている金属のほとんどが鉄なのです。
こういったことから「鉄」をメインで考えそれ以外は「非鉄金属」という括りになっているということになります。
量こそ比べるとあまり多くないイメージをお持ちになる方もいらっしゃるかと思われますが、
種類が数多くありそれぞれに秀でた特徴があるので
我々の身近なところで数多く使用され、日常生活には必須となっているのです。
それが非鉄金属というものです。
2.「非鉄金属の種類」
さて非鉄金属の種類を見ていきましょう。
今回は非鉄金属のお話なので「鉄」は除外しますね。
非鉄金属は主に3種類に大別されます。
「ベースメタル」「プレシャスメタル」「レアメタル」この3つです。
ベースメタルとは規模、産出量が多い基本的な金属です。
産業用金属素材として主に利用されますが日常用品まで幅広く利用されています。
「アルミニウム」「鉛」「亜鉛」「銅」「錫」「鉛」などを指しています。
プレシャスメタルとは貴金属のことです。
貴金属とは「金」「銀」「プラチナ」といった宝飾、アクセサリーが主な用途の非鉄金属です。
量が少なく希少性があるものです。
レアメタルとは最も希少性が高い非鉄金属になります。
希土類元素を含む47元素になります。
「チタン」「ニオブ」「タンタル」「リチウム」「ベリリウム」等があります。
産出量がとても少なかったり、産出国や地域が偏っていたり、
技術的に鉱山からの取り出しが難しいケースもあります。
3.「非鉄金属の生産国」
次に気になる生産国について見ていきましょう。
ベースメタルの生産量は比較的多くの国と地域で生産されていますが、
それ以外の非鉄金属は偏っています。
非鉄金属の輸出額の統計を見てみると
1位:ドイツ 2位:中国 3位:アメリカ となっております。
次いで種類ごとに見ていきましょう。
【亜鉛】
生産国:中国、オーストラリア、アメリカなど
主な用途:ダイカスト製品、めっき
【銅】
生産国:チリ、アメリカなど
主な用途:電線、銅管、めっき
【アルミニウム】
生産国:オーストラリア、ブラジル、中国など
主な用途:ダイカスト製品、フィン
【ニッケル】
生産国:ロシア、カナダなど
主な用途:ステンレス、めっき
ベースメタルは比較的多くの国と地域で生産されているのですが
それでもほぼ大資本と言われるところがその大部分を占めているのです。
一方で日本の生産量はというと、かつては銅鉱山によって世界一の銅生産国だったのですが
現在では銅鉱山はすでに枯渇しておりほぼすべてを輸入に頼っています。
第二次世界大戦以降は経済発展に伴い
非鉄金属の消費量が多くなり益々、輸入に頼るようになりました。
更には、非鉄金属は消費量の観点から見ると約8割が先進国で消費されているのです。
製品を作るために必要な非鉄金属を使用しなければいけませんが自国で調達が出来ないのです。
これが現状となっているのです。
4.「非鉄金属の価格」
まず初めに非鉄金属は鉄と比べ総じて単価が高くなっています。
生産量は鉄の方がはるかに多いですが金額でみると市場規模は鉄と同等になっているのです。
そんな非鉄金属ですが近年、まれにみる価格上昇をしています。
高騰には様々な要因があるのですが「消費」という観点から見てみると、
発展途上国と言われる国の消費量が急増していることにあります。
銅やアルミニウム、亜鉛、ニッケル・・経済発展には欠かせないものとなっています。
例えば建築物、自動車、ライフライン、PC、様々な製品に非鉄金属が用いられています。
発展をしていくということは必要なものが増えるというわけであって
その材料となる非鉄金属が多く必要になりますよね。
なら多く生産しよう!となればいいのですがこの資源不足と言われている中で限度はあります。
そして、世界の発展途上国でみんなが非鉄金属を欲しがったらどうなりますかね。
いわば、取り合いになりますね。
そうなると高い金額でもいいからとにかく欲しいといった需要が高まり、
需要と供給のバランスが取れなくなり相場の値上がりにつながってくるのです。
在庫が増えれば価格が下がり、在庫が減れば価格が上がるという感じになってきます。
では一体、この相場というのはどこで決まるのでしょうか。
非鉄金属の価格は実は「ロンドン」で決まるのです。
皆さんはLME市場価格という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
LMEとは「London Metal Exchange」の略称です。
つまり主な非鉄金属の売買価格は「ロンドン金属取引所」での市場価格を基準に算定されています。
これに各国は輸送費や国内の状況をオンして売価を設定していることになります。
金属関連を取り扱う人たちは常に注視しとかなればいけない指標ですね。
5.「非鉄金属のリサイクル」
非鉄金属は我々の日常に欠かせないほどありとあらゆるところで使用されています。
非鉄金属無しでは私たちの生活は成り立たないでしょう。
そんな非鉄金属ですが前述したように昨今は価格が高騰しています。
非鉄金属のような材料価格が高騰すると当然ながら製品にも価格転嫁されるので
我々の生活も圧迫されるのです。
また、資源は無限ではないことからこのままでは資源が枯渇してしまいます。
そんな状況を少しでも緩和できる措置がそう!
「リサイクル」なのです。
では非鉄金属のリサイクル一体どんな順序で行うのでしょう。
1.金属とそれ以外のものを分別
スクラップと言われるようなものの中では色んな物質が混ざり合っているのです。
まずは大まかに【金属】を取り出します。
2.金属の種類ごとに分別
金属だけにしたら更に細分化します。
金属の種類はたくさんあるのでこれを種類ごとに分けていくのです。
ただし、ここで注意が必要です。
金属の種類を分けてもその金属の中には実は合金だったり、不純物が多く含まれていたりと
リサイクルに関しての処理が困難になる場合もあります。
分からない場合はしっかりと分析器を用いり判別していきます。
最近では製品に識別マーク等を印字しリサイクルをしやすくなっているものもあります。
3.炉で溶かし、インゴットケースに入れ再利用
分別した金属を高温で溶かし、インゴットケースに入れインゴットにして出荷します。
4.再生された金属を再利用
再生された金属を使用し製品をつくります。
といった一連の流れで非鉄金属のリサイクルに繋がっています。
勿論、あくまで一例ですのでこのほかの方法でもリサイクルは可能です。
このようにリサイクルできるものを多くしていくのも我々の使命とも言えるでしょう。
6.まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は有価物となる「非鉄金属」にとは何か?についてお伝えしてきました。
昨今非鉄金属は価格高騰に伴い非常に注目されています。
資源を再利用すること。日本は精錬の技術が高いこと。
特に着目していかなければいけないのではないでしょうか。
私たちも非鉄金属の再生事業を行っているので未来を守るといった意味でも
日々頑張っていかなければいけません。
株式会社エコ・マテリアルでは亜鉛の精錬を初め、亜鉛ダイカストやアルミダイカスト、
その他各種金属である有価物の買取りも日々行っていますので
是非、お困りの際はご一報くださいませ。相談に乗らせて頂きます。
今回も最後までご覧になっていただきありがとうございました。