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Column【レアメタル】プラチナの基礎

【レアメタル】プラチナの基礎

プラチナは美しさと希少性により、世界中で高く評価されています。

耐腐食性や耐熱性の高さが特徴で、現代の多くの産業で不可欠な素材です。

また、プラチナは自動車産業をはじめ、医療やジュエリー製造など、幅広い用途でその価値を発揮しています。

この記事では、プラチナがどのようにして私たちの生活と産業に不可欠な存在となったのか、その魅力に迫っていきましょう。

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中澤社長 エコ・マテリアル

プラチナとは

プラチナは、白い光沢が特徴的な貴金属で、希少性と美しさから多方面で価値を認められている金属です。

元素記号Pt原子番号78で表されるこの金属は、高い耐腐食性優れた耐熱性を持ち、化学的に非常に安定しています。

そのため、工業用途だけでなく、ジュエリーとしての利用も非常に高いです。

プラチナは自然界では希少で、産出されるプラチナの大部分は南アフリカロシアから供給されています。

この金属は、その希少性と製錬の難しさから、レアメタルとしても高く評価されており、現代の多様な技術分野において不可欠な存在です。

主な用途

プラチナはその特性を活かして、多岐にわたる分野で用いられています。

その中でも特に重要なのは、貴金属としての利用、医療分野での応用、工業製品への加工、そして自動車産業における重要な役割です。

これらの用途は、プラチナの物理的および化学的特性が極めて有用であるため、広範囲にわたる産業での需要が絶えません。

貴金属・アクセサリー

プラチナは高い希少価値と独特の美しさから、貴金属アクセサリーの主要な素材として広く認知されている金属です。

エンゲージリング結婚指輪などの重要な記念品に多く使われることで知られており、プラチナの約35%がジュエリー製造に用いられています。

この金属の非常に低いアレルギー反応性と、他の素材と比べても特に高い耐腐食性が、長期にわたり美しい状態を保つことを可能にします。

また、プラチナはダイヤモンドなどの貴石をセッティングする際にも優れた素材として選ばれやすいです。

その白色の輝きが石の輝きを最大限に引き出すため、高級ジュエリーには欠かせない存在です。

このようにプラチナは見た目の美しさだけでなく、実用性においても他の金属と比較して優れた特性を持っています。

それにより、ジュエリー市場でのプラチナの需要は安定しており、今後も多くの人々に愛され続けることでしょう。

医療器具

プラチナは医療分野でも価値を発揮しています。

化学的安定性と低アレルギー性は、患者へのリスクを最小限に抑えるために必要不可欠です。

プラチナは、体内で反応しにくい性質を持っているため、ペースメーカーの電極カテーテルの先端部分など、直接人体に触れる医療器具に使用されています。

これらの器具は、体内で長期間にわたって安定して機能を維持する必要があるため、プラチナが選ばれるのです。

さらに、プラチナは医療治療において抗がん剤の成分としても利用されています。

プラチナを含む化合物は、がん細胞を標的とすることができ、周囲の健康な細胞に最小限の影響を与えるように設計されています。

このような医療用途では、プラチナの特性が患者の回復を助け、治療の効果を最大化することが可能です。

プラチナの独特の特性が、医療技術の進歩とともにますます重要な役割を果たしていくでしょう。

工業用品

プラチナは優れた耐熱性と化学的安定性を活かして、多くの工業製品に欠かせない素材として用いられている金属です。

情報技術が進展する現代社会において、プラチナはハードディスク液晶ディスプレイの製造において重要な役割を果たしています。

これらの製品では、プラチナがデータの読み書きを助ける微小な磁石部分に使用されており、その性能の向上に貢献しています。

このようにして、プラチナは日常的に私たちの生活を支える様々なデバイスの効率と耐久性を高めているのです。

プラチナの使用は今後も拡大が見込まれ、工業分野におけるその価値は計り知れません。

自動車触媒

プラチナは自動車産業において、排気ガスの浄化を行う触媒として重要な役割を果たしている金属です。

この金属は、マフラーの内部に使われる三元触媒コンバーターの主要成分として、有害な排気ガスを無害な物質に変換する働きを持っています。

具体的には、排出される一酸化炭素を二酸化炭素に、窒素酸化物を窒素と酸素に、炭化水素を水と二酸化炭素に分解します。

これにより、自動車からの有害排出物が大幅に削減することが可能です。

また、プラチナは耐久性と耐熱性が高いため、長期間にわたってその効果を維持できます。

このため、自動車メーカーは環境規制に対応するためにプラチナを触媒として採用しており、その需要は今後も安定すると考えられています。

プラチナのこれらの用途は、自動車産業の技術進化とともにさらに重要性を増していくでしょう。

プラチナは都市鉱山の中からリサイクルできる

プラチナは希少性と価値から、都市鉱山からのリサイクルが非常に重要となっています。

この都市鉱山とは、使用済みの電子機器や電子基板など、廃棄された製品のことを指します。

実際に、これらの製品には、自然界の鉱山よりも高濃度でプラチナが含まれており、適切なリサイクル技術を用いることで、これを回収することが可能です。

リサイクルされたプラチナは、新たな製品の製造に再利用されるため、資源の持続可能性を高めるとともに、環境保護にも貢献します。

このプロセスは、プラチナを産出しない国々にとっても、貴重な資源確保の手段となり、経済的なメリットと環境的な利益をもたらします。

このように、都市鉱山からプラチナをリサイクルすることは、資源の有効利用と環境保護の両面で重要です。

プラチナの需要は自動車産業に支えられる

プラチナの需要の多くは、自動車産業が支えているのが現状です。

排気ガス規制が厳しくなるにつれて、自動車の触媒コンバーターに用いられるプラチナの使用量は増加しています。

現代の内燃機関車において、プラチナはパラジウムの代替としても注目されており、触媒としての役割を担うことで排出ガスの浄化を効率的に行っています。

この傾向は、内燃機関が段階的に電動化されるまでの間、継続するでしょう。

2025年までには自動車産業におけるプラチナの需要が108.7トンに達すると予測されており、これは自動車触媒としてのプラチナ利用がピークに達することを意味している数字です。

しかし、その後の展望も明るく、燃料電池車の普及が進むことで新たな需要が生まれると考えられています。

燃料電池車では、プラチナが電極材料として不可欠であるため、2030年には現在の需要から30%増の135.3トンに達すると予測されています。

このようにプラチナは、今後も自動車産業の進化とともに、その価値を保ち続けるでしょう。

内燃機関から電動化への移行期においても、プラチナは重要な役割を担うことが期待されています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

プラチナはその白い光沢と化学的特性から、貴金属アクセサリー医療器具工業製品、そして自動車触媒として広く利用されています。

希少でありながら、その用途は日常の多くの面で不可欠です。

リサイクルを通じて、これらの製品からプラチナを回収し再利用することは、資源の持続可能性を支える上で極めて重要です。

また、自動車産業におけるプラチナの需要が今後も持続することが期待されており、その価値と需要は今後も安定していくでしょう。

プラチナは今後も私たちの生活や産業において重要な役割を果たし続けると予測されます。

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